■備長炭
備長炭の中でも特に和歌山県で作られる「紀州備長炭」は、その品質の良さと優れた製炭技術で広く知られており、その技術は全国に伝えられ、今も各地で作られている備長炭のルーツとも言われています。

州備長炭は、「ウバメガシ」(姥目樫)別名ウマメガシ(馬目樫)を原材料に1,000度以上の高熱で製炭される白炭の一種で、元禄年間に紀州の田辺市秋津川村でその製法が完成され、備中屋長左衛門により全国に広められたと言われています。

常に硬度が高く、鋼鉄にも匹敵するほどで、叩くと金属のような響きを奏で、一部では木琴として使われたり、風鈴としても人気が出ています。

つきは若干悪いのですが火持ちは非常によく、炭の中でも最高級品と評価され、高級料亭、鰻やさん、料理店など全国で重宝されています。

木となるウバメガシの群生する和歌山県を発祥地として、よく似た気候条件の高知県、宮崎県が主な生産地で、それぞれ「紀州備長炭」「土佐備長炭」「日向備長炭」と称され、中でも発祥地である和歌山の紀州備長炭は、最高級品とされています。
 


■紀州備長炭の秘密
紀州備長炭の品質の良さは、その製炭技術もさることながら、原材料であるウバメガシにあるとされています。

伊半島はリアス式海岸が続き、その入り組んだ海岸線から中高度の山間部まで広くウバメガシが原生しています。

中でも、海岸線から10km程度入った中程度の山間部に群生するウバメガシが最高級の備長炭を作るのに適しています。

紀伊半島の、古座川筋、すさみ、日置の山間部、大塔村、田辺の長野、秋津川、上芳養、南部川と続きます。

禄年間に、旧秋津川村で「紀州備長炭」の技術が完成させられたのも、品質の良いウバメガシが豊富に採れた事にも関係します。

長炭は炎が出ないために、焼き物料理の燃料として最適で、鰻を焼くのに備長炭を使うと鰻の臭みが消え、ふんわりと焼きあがると言われ、備長炭にこだわる鰻屋さんが数多くいます。また全国の焼き鳥屋さんや焼肉屋さんでも備長炭はかなり使用されているようです。

年、備長炭は燃料としてだけではなく、湿気取り効果を利用して床下の敷き炭として使われたり、浄化作用を利用して水の浄化材としてや空気の浄化剤として製品化されています。
 また、その暖かい温もりのある外観から、置物やオブジェとしての人気も出てきて、「癒し系」の小物としての地位も確立しつつあります。


 
●備長炭の効果と利用法
■高級燃料炭
焼成温度が1000度を超える備長炭は、炭に含まれる揮発成分が抜けてしまい、高純度の炭素だけが残り、燃料として使用すると、ガスを発生させる揮発成分がほとんどないために炎があがらず臭いも付かず、高級料理用燃料として重宝されているのです。
※換気の悪い部屋で使用すると不完全燃焼を起こし、2酸化炭素を発生させるのは、他の燃料と同じですからご注意下さい。
 

 
■吸着中和効果用品
高温で焼成されることで、炭は強いアルカリ性を示すようになり、高純度の炭素(カーボン)となり通電性も向上します。
この性質を利用して、ホルムアルデヒド等有害物質の吸着、酸性土壌の中和やコンクリート、モルタル混和剤として利用されます。
 

 
■吸湿吸臭、浄化作用用品(多孔質)
焼成温度が500〜600度を超えていくに従って、炭の内部の小さな穴がどんどん増えていき、100〜数百ミクロンの無数の穴ができ、表面積が大きくなります。
このため、内部を空気が通過すれば臭いや湿気を吸収し、乾燥していれば湿気を排出する作用があり、吸湿剤として使われたり、吸臭剤として利用されます。(冷蔵庫吸臭剤、部屋や押入の吸湿剤、床下の建築用敷き炭)
 

 
■高ミネラル用品
内部を水が通過すればミネラル分が溶け出し、同時に有害成分を吸着、臭いも吸収しますので、美味しいミネラルウォーターができる、浄水材としても利用されています。(ペットボトル用炭、炊飯用備長炭、お風呂用備長炭)
 

 
■遠赤外線効果
炭は燃焼するときに遠赤外線を発生させます。遠赤外線は目に見えない暖かい光線で、当たったところは気温、風、空気の状態に関係なく暖かくなり、暖かさもおだやかなもので、身体の深いところまで効き、血行や代謝を促進すると言われています。
 

 
■マイナスイオン効果用品(癒し系)
炭にはマイナスイオンを増加し、副交感神経にはたらきかけ、心身をリラックスさせる鎮静効果があると言われ、近年、癒し系グッズとして炭のアートが人気を博しています。
身体に良い、そして観ていて心が安らぐような、備長炭の置物やオブジェを岩樹工房では製作し販売致しています。
 

●備長炭でさらに豊かな食生活
■魚焼きグリルに入れ炭火焼き効果と吸臭効果
いつもは水を入れて焼く魚焼きガスグリルですが、受け皿にアルミホイルを敷き、細かく砕いた備長炭を入れて魚やお肉を焼くと、炭の遠赤外線効果でこんがり、パリッとした仕上がりに焼く事ができ、炭火で焼いたような風味とジューシーな味わいを楽しめます。
後かたづけも水の時より簡単で、グリル内の臭いも弱くなります。
(2〜3回使用ができ、使用後は燃えるゴミとして廃棄処理して下さい。)
 
■冷蔵庫内の消臭と調湿効果
冷蔵庫の内部というのは、いろいろな食品の臭いや、湿気などが大変気になるものです。備長炭は食品が出す臭いを取り除くだけでなく、庫内の湿度調整にも役立つ頼もしい見方です。以前から使われている活性炭に比べ、備長炭の表面にある小さなミクロの穴が抜群の吸臭効果を発揮すると言われています。
冷凍室、冷凍室、野菜室といずれでも効果を発揮、嫌な臭いが消えて食品を美味しく保存できます。

■炊飯器に入れてご飯をふっくら美味しく炊きあげ
炊飯器に備長炭を入れてご飯を炊くだけで、吸着効果と遠赤外線効果により、ご飯をふっくらと美味しく炊きあげる事ができます。
備長炭の表面にあるミクロの穴が、とぎ汁の中に溶けている残留塩素や米の糠臭さを吸着し、さらに遠赤外線効果で米の内側まで素早く加熱します。そのうえ、ミネラル豊富だから美味しさは倍増し、保温時の嫌な臭いやご飯の黄ばみも抑えてくれる。
■天ぷら鍋に入れて揚げ物をからりと揚げる
天ぷらや揚げ物の鍋に備長炭を入れると、酸化防止効果などで揚げ物を短時間でからりと揚げる事ができます。また、吸着効果により、油の不純物を吸着したり、熱による油の酸化を防ぐため、油が汚れにくく長持ちをします。よく乾いた備長炭を、油が加熱する前に入れておき、使用後はよく洗って細かく砕き土へ返して下さい。(使用は1度限りです。)
 
トップへ戻る
Copyright @ 2003 Webnanki. All Rights Reserver